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ベーシック・インカム ~本当の奴隷制度の廃止 その2~

前回は「世界が10人の村だったら」に例えて書きました。で、これ100人っていうのがスタンダードだったんですが、この例では10人の方が解りやすいと思って10人にしました(為念)。

で、アップしてからやっとあんな長編だった事に気付いた(笑)。何度かに分割すれば良かったですね、謝謝。

で、今回はあれの解説。

 

あのお話の中で、「死んでしまった発明家のアイディア」っていうのが、前々回言ってた「社会資本」というやつです。

一般的には「社会資本」というと、道路だったり、電話線だったり、水道だったりという「公共財」的な意味で使われる事が多いと思うんですが、だれかが思いついた便利な「アイディア」も、そういった意味での「公共財」だと思うんですね。

 

例えば、車輪とか。

あれは、大昔のどっかの誰かが発明したものですが、その誰かのおかげで、今の自動車や自転車やオートバイ、飛行機、キャスターその他、今の僕達ははかりしれない恩恵に浴している訳です。

でも、その発明した人はもうとうに死んでしまっている訳で、もちろん「特許」なんて無い。なので、「車輪」を使う事に僕達は一銭もお金を払っていないのです。

でも、その恩恵たるや計り知れず、今この世から「車輪」が無くなったら??

と考えると、これはもう大変な事態です。きっと社会は崩壊状態です。いやいや、マジで。でしょ?

このようなものが、それこそ計り知れない程有る事によって、我々の社会は回っていると。

 

ニュートンが
「私がさらに遠くを見ることができたとしたら、それはたんに私が巨人の肩に乗っていたからです。」
と言ったそうですが、彼が万有引力の法則を発見出来たのも、先人達の業績が有ったからこそです。ピタゴラスや、ガリレオや、ダ・ヴィンチやその他あまりに大勢の業績の上に彼が最後の一片を乗せた。

大事なのは、この業績は、全面核戦争かなんかで人類の文明が絶滅でもしない限り、増えていく一方だ、という事です。

つまり、人類の知恵は減る事が無い。預金でいえば残高が絶対減らない口座です。すっげー事ですよ、これは(笑)

そして、それがある一定の線を越えるとどうなるか?

 

前回の記事のように、殆どの仕事(機械的な労働)を機械やコンピュータが代行してしまって、一切人間が働かなくても全員が衣食住に困らない世界がいつかやってきます。これは時間の問題です。そして、そうなったら、少なくとも衣食住は市場原理によって「無料」になるでしょう。

これは、技術という「社会資本」が臨界点を越えたので、その還元が全員に、それぞれが必要とするだけ与えても枯渇しない状態になった訳です。

何故なら、科学はそこを目指しているし、人間の欲求がそこに向かわせるからです。誰でも楽がしたい。これは相当なモチベーションです。

でもそれは遠い未来であって、今は関係が無いじゃないか? と思う人もいるかもしれませんが、こういう進歩はいきなり0から1に達成されるものでは無いので、実は現在も、そこに向かう5合目位までは来ている可能性が有るんです。特に先進国では。

だから、知恵によってなしとげられる事で、まだ「無料」まではいってないが、その知恵によって得られているものを、全員に平等に分配すれば、少なくとも現状よりも人々の生活は相当楽になっているはずなんです。

でも、あのお話では、「ロボット」が出てきた事によって逆に「貧乏」になってしまっていました。

何故か?

 

それは、知恵の恩恵を、何らかの理由(早い者勝ちしたか、単に運が良かったのか、資本力があったのか)で、それを独占する人(10人の村の科学者)が出てきてしまったからです。そこに矛盾、独占があった訳です。

あのお話では、知恵を理解できる他の科学者や、特許や、独占禁止法や、通貨量やデフレーションなどの細かい設定は、理解の単純化の為に省いていたので、現実の社会にそのまま当て嵌る訳では当然無いのですが、問題の本質はああいう事なのは変わりません。

 

そして、現実の社会では、あれと似た事が正に現実化しています。

貧富の拡大、雇用問題、社会不安、失業率の増大、南北問題、飢餓。

この問題は解決しない限りどんどん悪化していきます。そして、一番分かり易く
シンプルに対処できる解決方法の一つがベーシックインカムなんだと思うんですね。

 

ベーシック・インカムについての書籍

ベーシック・インカム入門-光文社新書-山森亮

実は意外と昔から有るベーシック・インカムの発想、その歴史や、その考え方の生まれた社会背景などに詳しい良書です。

 

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行政刷新会議 事業仕分け

気がついたらOfficeとむっちゃ近かったんで見てきた。

これだけNewsでも取りあげられてるのに、一般の傍聴は数十人位? だった(多分)。殆どは腕章とか付けた報道関係者で、こんなもんなんか? と肩透かし(並んで入れない的な予想で行った)。

政権交代してから、数多細かいつっこみどころはありまくりだけど、じゃ、全部ひっくるめて前の政権と今の政権とどっち選ぶかと聞かれれば「今!」と即答するな。Microsoftにしても自民党にしても独占の弊害なんてもう今更言うのも恥ずかしい程言われまくりな訳で、何事も新陳代謝しなきゃ淀むのだ。

内閣機密費の官房長官の前言撤回はともかく、こういう公開するスタンスでやるのは無条件で善だ。

どうやって仕分け対象を選んだのかが今一不透明だし、支援団体の労組が一番抵抗しそうな公務員の給与のカットは? とか戦略無き戦術といえば確かにそういう面は有るけれども、官僚がつっこまれて右往左往している姿は、正直「ざまぁww」という気持が出たのは僕だけではあるまい。蓮舫の回転の早いつっこみに正直ちょっと惚れた(笑)全体的には「朝生」見てるのに近かった。

いや、官僚の人達も決して悪意が有ったりする人は殆ど居ないだろうし、各自それぞれの部署での「仕事」を真面目にやりすぎたが故に悪い方に出たパターンに陥ってしまっていると見えた。

ただ、複数の省庁で重複した政策に縦割りが故に気付かなかったり(これはこれで構造的欠陥があまりに放置されすぎだろーとは思うが)、「良い事」やってるんだから解って下さい的なアピールばかりで、いやいや、金無いんだからそれより優先的にしたほうが良い事に振り分けようよ? という方向に硬直してしまった習慣で気が向かないように経路付けされてるんだな、って事を痛感した。

ま、でも、ああいうのを生で見るのは面白い。

とにかく水は動いてないと腐るんだ。その動かしてる過程で色々な「不純物」が入るとしても、でもやはり動いている事は、それだけで「善」なんだ。

腐敗よりは不純物。ミネラルとかだったらもっといいんだけどね。

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