ホーム > 社会システム > ベーシック・インカム ~本当の奴隷制度の廃止 その1~

ベーシック・インカム ~本当の奴隷制度の廃止 その1~

最近、方々で議論が活発になりつつある社会保障制度のベーシック・インカム。全く無差別に最低限の所得保障を実現させるこのシステムにしばらく前から惹かれて、何冊かの本やWebでの発言を読んだ。

本当に対等な雇用関係とは、雇ってやっている、でもなく、働いてやっている、でもなく、労使双方がいっしょに働くという事に双方が合意して関係を結んでいるものなはずだ。

しかし、今の殆どの労使関係は「雇って頂いている」「雇ってやっている」という雇用主側からの一方的な力関係によって成り立っている場合が、実情の殆どだと思う。

過去に数多の国で奴隷制度が有った。しかし、実は現在の社員という制度もそういった意味での奴隷と言えるのではないか。

なんせ、馘首になったら生活が成り立たなくなる。失業保険も期限が有る。再就職もこのご時世出来るとは限らない。笑い事では無く、生活保護の申請率はかなり上昇している。

小飼弾氏のこの新刊
でも言っているように、「働かざるもの、食うべからず」という言葉は、当たり前のように常識とされてきた。

しかし、これは元が新約聖書の「テサロニケ人への第2の手紙」の中に出て来る言葉で、怠惰を戒めている言葉だ。

当時の貴族階級は殆どが今の意味でいう労働はしていなかったようで、社会を維持する為に必要とされる労働は奴隷がしていた。そういった社会背景を戒めるために発せられた言葉なのだろう(多分)。

そして、現代においては、あからさまに「奴隷」とは呼ばれてはいないが、実質「奴隷」化している派遣労働、いや正社員でさえもある意味「奴隷」だ。

何故ならそこには「対等」な関係が無いからだ。会社側は馘首にしても変わりの者を雇えばよい。代替が効かない人材は極少数だ。しかし、社員は辞める自由は一見有るが、前述の理由でそうはいかない場合が殆どだろう。

これは形を変えた「奴隷制度」以外の何者でも無い。じゃなければ、派遣問題がこれほど社会問題化していない。

しかし、ローマ時代と現代では根本的な違いが有る。それは知恵の備蓄だ。

もっと分かり易く言えば「科学技術」だ。産業革命以降爆発的な勢いで人一人当の生産性は上がっている。運搬技術、産業ロボット、IT、多様なエネルギー源。そしてそれは今も上がり続けている。昨日より今日、そして明日は更に。

そして、それは確実に必要とされる労働力を減らしていく。失業率の増加だ。皮肉な事に、人を幸せにするはずの科学が、多量の人の仕事を奪っているのだ。そしてそこには貧困が生まれていく。

整理すると、確かに殆どの人が科学技術の恩恵を受けている。しかし、その受け方があまりに一部の人に偏ってしまっているのだ。皆の社会資本であるはずの技術が否応無く偏った配分がされていく。

そこで、その社会資本は皆で平等に分け合うにはどうすれば良いか? その恩恵を金銭に換算して皆に配れば良いのだ。それが「ベーシック・インカム」という考え方だ。

これについては長くなりそうなので後日その2に書きます。

広告
カテゴリー:社会システム
  1. 2009/11/18 12:51

    少し難しいけれどもべんきょうになるのでお気に入りに入れました。
    更新楽しみにしています。

    • takaronozaki
      2009/11/19 03:13

      おっといきなり柳本君ではないですか。勉強は漢字で書こうね(俺に言われたくないか)w
      こういうシステムは、君のような芸術家にも多大な関係が有る事だからなー。
      是非アンテナを貼っておくといいかもねー。

  1. 2009/11/15 12:47

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。